設計から実装まで、2つのWebサービスの開発を支援
永和システムマネジメントへご依頼いただいた業務の概要について教えてください。
今回、永和システムマネジメントの開発エンジニア(以下、永和チーム)に、土地活用・不動産投資プラン一括請求サイト「イエウール土地活用」と、不動産売却一括査定サイト「すまいステップ」という、2つのWebサービスの開発を支援してもらいました。
イエウール土地活用
https://ieul.jp/land/
土地活用を希望するユーザーと土地活用プランを提供できる企業をつなぐ、土地活用プラン比較サイト
すまいステップ
https://sumai-step.com/
不動産売却を検討している方へ優良企業のみを完全無料でご紹介する不動産売却一括査定サービス
両Webサービスの開発環境を教えてください。
主な開発環境は、次の通りです。
- システムインフラ:AWS(Amazon Web Services)
- 開発プラットフォーム:GitHub
- プログラミング言語:Ruby
- Webアプリケーションフレームワーク:Ruby on Rails
- JavaScriptフレームワーク:Vue.js
- JavaScriptライブラリ:React
- Webアプリケーションフレームワーク:Nuxt.js
具体的には、どのような開発業務を支援したのでしょうか。
永和チームに担当してもらった業務内容は、次の通りです。
「イエウール土地活用」
- 初期リリース: サイト全体の立ち上げにおけるディレクション、設計、実装
- 請求機能: 請求機能の仕様決め、ディレクション、設計、実装
「すまいステップ」
- 初期リリース:サイト全体の立ち上げにおけるディレクション、設計、実装
- 改善:SEOページに関する設計、実装
いち早く新事業を展開するため外部開発ベンダーの活用を決断
サービスの開発に関して、外部ベンダーの支援を活用した理由を教えてください。
これまで、サービスの開発は基本的に社内のリソースで対応してきました。しかし、今回、新規事業を立ち上げるということが決まり、既存サービスもあるため開発リソースを社内だけで確保するのは難しい状況でした。
採用活動などを積極的に進めて開発リソース確保に動いていくことも検討したのですが、それだと事業展開とサービスサイトを立ち上げる時間軸の齟齬が大きく、顧客における価値が正しいのかどうかの検証を進めるために、できるだけ早くサービスを立ち上げることを実現したく、社内リソースにこだわらずにプロジェクトをスタートさせることを優先しました。
「既存サービスもあるため、開発リソースを社内だけで確保するのは難しい状況でした」(伊藤氏)
Rubyやアジャイル開発における経験やノウハウが豊富な点が決め手に
開発支援ベンダーを選ぶ際の要件があれば教えてください。
全社的な技術戦略としてWebサービスの開発言語をRubyに統一して、保守コストを下げるようにしています。そのため、Rubyを扱う開発ベンダーであることが第一の要件でした。
加えて、新規事業の立ち上げに対応できるようなアジャイル開発の経験やノウハウがあること。不動産系の開発に関する経験や知識を持っていることも、選定要件として考えていました。
永和システムマネジメントを開発支援ベンダーとして選んだ理由を教えてください。
Rubyによる開発体制を維持するため、そしてRubyやアジャイル開発における経験やノウハウが豊富なことが決め手となり、永和システムマネジメントに開発支援を依頼することにしました。
とはいえ、永和システムマネジメントは不動産に特化した会社ではないので、最初は事業ドメインの理解に時間がかかるかもしれないと考えていたのですが、すぐに私たちの実現したいことやビジョンを理解して、積極的に開発をリードしてくれたので、プロジェクトを開始して数週間でそのような懸念は払拭されました。
「全社的な技術戦略として、開発言語をRubyに統一しています」(塚本氏)
優れた実装レベルや運営の継続性などを高く評価
永和システムマネジメントへ開発支援を依頼したことによる成果やメリットなどがあればお聞かせください。
永和チームは全体のディレクションをはじめ、仕様決め、プロダクトオーナーやディレクターの巻き込み、打ち合わせの生産性向上など、あらゆる面でレベルが高く、チーム内でタスクの分担やサポートなどを行ってくれたので、前倒しで開発を進めることができました。
そのため、ユーザーストーリーや業務フローを重要視した開発ができるとともに、要件が精錬されて開発スコープが定まるといった成果も見られました。また、プロジェクトの見積もりの算出やロードマップの策定がしやすいといった成果も実感できました。
高度な実装レベル
具体的なメリットとしては、まず、実装に関して丁寧かつ迅速で、アウトプットのレベルが非常に高いという点が挙げられます。要望を伝えるだけで顧客視点での実装や業務フローに基づいた要件を定義して、機能を実装してくれました。
たとえば、「『締め』と『売上』を分けたい」という話をしたら、それに即したクラス設計で機能を実装してくれました。
ヒアリングに関しても、漏れそうなポイントやエッジケースについて、事前に見立てた上で質問をしてくれたり、実装時にきちんと考慮して進めることができていて、想定より高い品質のプロダクトを作ってくれます。実際、新サービスの請求処理の実装をしたときには、永和チームが直接経理担当者から要求事項をヒアリングして、仕様に落とし込むところまでを対応してくれました。
サービス運営の継続性
また、各種仕様のドキュメント化など、サービス運営の引き継ぎに対する強いオーナーシップを持って、社内で問題解決ができるよう整えてくれました。加えて初期段階からMVP(Minimum Viable Product)を意識して開発をリードしてくれたので、永和チームがプロジェクトから離れた後も、問題なくスムーズにサービスを運営できています。
社内スキルの向上
さらには、永和チームの仕事ぶりや技術的な解決方法を実体験することで、要件定義力やディレクション力の向上をはじめ、課題定義や事業責任者を巻き込んだ会話、アジャイル開発におけるスクラム運用のコツなどを学ぶことができ、社内のスキルアップにもつながりました。
「永和チームはあらゆる面でレベルが高く、前倒しで開発を進めることができました。」(佐藤氏)
丁寧かつ真摯な仕事ぶりが社内でも評判に
最後に、永和システムマネジメントへの評価や期待があればお聞かせください。
開発チームとして高いパフォーマンスを発揮するためには、あいまいな要求をきちんと動くプロダクトに落とし込んでいく実現力、そして高い品質の機能を迅速に実装する実行力が必要となります。永和チームには、これらがチームの中できちんと担保されていて、設計から実装まで安心して任せることができました。
また、議事録を精緻にまとめてくれたり、わかりやすく進言をしてくれたり、永和チームの丁寧かつ真摯な仕事ぶりが印象深く、社内ディレクターのような業務も努めてくれました。永和チームがいなければ、「イエウール土地活用」と「すまいステップ」のサービスは立ち上がらなかったという声が聞かれるほど、社内における評判は高いものがあり、大変感謝しております。
今後、ご一緒できるプロジェクトがあれば、また協力をお願いしたいと考えております。引き続き、よろしくお願いいたします。